□ ネイルチップの上下の見分け方
ネイルチップを装着する際に、
「上下が分からない」というお声がとても多いです。
見分けるにはいくつかポイントがあります。
慣れれば簡単に見分けられるようになるので、
そのポイントを解説していきます。
ネイルチップの共通規格などがないため、
商品ごとに特徴が異なります。
【白詰】で使用しているネイルチップだけでなく、
市販品全般について解説していますが、
ジェルタイプやシールタイプのものは含みません。
予めご了承ください。
■ 爪先の形について
爪先の形には種類があります。
@いらすとや(一部編集)
定番なのがこの5段階くらいでしょうか。
(ポイントよりもさらに先が尖ったネイルもあります)
この区別はグラデーション的に連続しているもので、
どこからどこまでが「この名前」という基準は曖昧です。
爪先の形にかかわらず、
根元側はゆるやかに丸くなっている形が一般的です。
「スクエア」や「ポイント」は、
根元側とは形が異なるので見た目で判断できると思います。
しかし「ラウンド」や「オーバル」は、
根元側とほぼ同じ弧を描いている場合が多く、
見た目での判断がつきにくくなります。
■ ネイルチップの先端
まず、ネイルチップの先端に注目します。
何も塗ってない状態の「プレーンチップ」を、
爪先が上になるように撮影しました。
左の透明な方が「クリアチップ」、
右の白っぽい方が「ナチュラルチップ」と呼ばれます。
爪先(上)にバリが残ってるのが分かるでしょうか?
(バリ:製造時に残ってしまう余分な部分)
これがある方が「爪先」です。
爪先に装着時の持ち手となるタブが付いてるものもあり、
これも必ずタブがある方が「爪先」です。
通常、バリがあると見栄えが悪いので、
ネイルアートを施す前に削り取って形を整えます。
【白詰】でも必ず形を整えてから使用しています。
市販品の中にはバリが残っているものもあります。
爪先を見分ける目印にはなりますが、
装着中に爪先が引っ掛かることもあるので、
ご自身で削ってからのご使用をお勧めします。
■ ネイルチップの裏側
次に裏側を見てみます。
「ナチュラルチップ」の裏側には、
サイズを示す数字が書いてあることが多いです。
(赤い○の所に『R5』と上下逆さまに書いてあります)
商品によって例外があるので断言はできませんが、
これが書いてあるの方が「爪先」である事が多いです。
「クリアチップ」では表から数字が見えてしまうので、
サイズが記載されていない商品が多いです。
また、「ナチュラルチップ」でも、
短くするために先端をカットして使用する場合があります。
■ ネイルチップの厚み
ネイルチップを横から見てみます。
同じ形同じサイズのネイルチップを並べました。
左がネイルチップを「根本側」から見た場合。
右がネイルチップを「先端側」から見た場合。
厚みが違うのが分かるでしょうか?
ピントが合わないので厚み部分を赤く塗ってみました。
(根本側は塗る厚みがほぼないですが……

ネイルチップの「根本側」は、
装着したときに自爪との段差がなるべく出ないよう、
「根元」に向かって段々と薄くなるよう作られています。
しかし、全体を薄くしてしまうと強度が足りないため、
「爪先」に向かって段々と厚くなるように作られています。
そして「厚みが違う」ということは「強度が違う」ので、
軽く押してみるとさらに分かりやすいです。
厚みがあって硬いのが「爪先側」。
薄くて軟らかいのが「根本側」。
これで大体見分けられると思います。
■ ネイルチップ全体の形
最初に「爪先の形」で判断するポイントを解説しましたが、
「全体の形」で判断できることもあります。
ネイルチップは爪先の形に関わらず、
根本より爪先の方が細くなるように作られています。
ぱっと見で「こっちの方が細い?」と思ったら、
大体そちら側が爪先です。
全て「スクエア」の形のナチュラルチップです。
写真では少し分りにくいですが、
どれも先端(写真上側)に向かって少し細くなっています。
一番左のネイルチップが分かりやすいでしょうか。
ネイルは爪先の形に関わらず、
「先細りに整えるのが美しい」とされています。
デザインの都合で爪先が幅広く見える場合もありますが、
(ネイルカラーを塗り重ねて厚みが増して見えるetc)
その場合はデザインで判断ができると思います。
また、前述の「爪先が厚く、根元側が薄い」というのも、
この写真だと色の濃さで見て取れると思います。
下側の色が薄くなっているのは、
ネイルチップの素材自体が薄くなっているだめです。
■ そもそも「上」とは?
少し余談になりますが。
爪のどちら側を「上」とするかは意見が分かれます。
ネイルサロンなどではお客様の爪を爪先側から見るので、
爪の根元を「上」として扱うことがあります。
しかし、自分で自分の爪を見るときは指の向きによります。
@七色蜂蜜
どちらが正しいというものでもありませんが、
ネイルサロンのサンプル画像や商品画像を見る際には、
意識しておくと誤解が少ないと思います。
【白詰】では必ず、
「爪先が上」になるよう撮影をしています。
■ おわりに
ネイルチップの販売をしていると、
上下の見分け方も含めて、
「こんなことも分からなくて恥ずかしい」と、
お客様からよくお声をいただきます。
ネイル業界は狭い世界です。
ネイルチップはその中でもさらに狭い世界なので、
知らないことがあって当たり前です。
どんな些細なことでもお気軽にご質問ください。
まずは興味を持っていただけただけで、
とても嬉しいです。
PR